| 子供さんの歯並びについて、気になっているお母さん方は多いのではないでしょうか?
小児歯科医の立場から歯並びの治療について、お話させて頂きたいと思います。
しかし、歯並びの治療について、一般化して述べる事にやや困難さを感じています。
歯並びの悪い原因のひとつは、遺伝的な原因によるものがあります。
遺伝的なものは、御両親や、その親族の方のなかに似た様な歯並びや顔立ちの人がいるかどうかが参考にはなると思います。
もちろん、それだけで断定できるものでもありませんし、程度の問題もありますが、
矯正の専門医による長期的な治療や経過観察が必要になってくると思います。
二つ目の原因としまして、遺伝的なものでない場合ですが、こちらの方がかえって複雑です。
それは、経過観察をしているだけで自然に治ってしまうことや、
簡単な治療や装置で短期間に治ってしまうこともあるのです。
また治るという程でなくても、かなりの改善がみられて、気にならなくなってしまうこともあります。
ところが、一見簡単そうに見えて実はなかなか治らないことや、いったん治ったと思ったら、すぐあと戻りをする場合もあります。
単純なあと戻りもありますが、実はこれには遺伝的なものがかくれている場合があります。
あるいは、三つ目の原因でもありますが、指しゃぶりやものをくわえる癖、唇や舌の癖、あるいは、鼻や喉の病気がある場合があります。
癖というのは、実はなかなかやっかいで、これがなかなか治らない・やめられない為に、結果的に、歯並びも治らない、あるいはすぐあと戻りをすることになります。
また、癖のなかには、心理的な問題をかかえている場合があり、さらに治療を困難にしています。
したがって、当初の予定より治療が長引くことがままあるのです。
はじめに述べました様に、歯並びについて一律に述べることがむつかしいのは、ひとりひとりの歯並びの条件が、皆、異なっているからです。
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