歯周病について、皆様はどの様なイメージをお持ちでしょうか?歯周病の基本的な病態は、単純に言えば、歯の根のまわりの骨(歯槽骨)が解けてなくなっていき、放っておくと、最後には、歯が抜けてしまう病気です。20代、80%以上の人が罹患しているといわれてみますが、自覚症状が出ているのが中年以降になってからが多いので、なかなか若い人にはその恐ろしさが理解できないと思います。しかし、中年以降の歯の喪失の最大の原因であり、いっぺんに何本もの歯が抜けたり、次々と櫛の歯が抜けるように歯を失っていきます。むし歯の様に、一本だめになって、それで終わりというわけにはいきません。
また、歯周病は細菌による感染症であります。それも、一種類の菌による一般的な感染症と違って、細菌叢と呼ばれる複数の細菌による複合体であり、しっかりスクラムを組んでいる為、ある特定の薬剤によって、完治・根絶できるというものではなく、一時的な対処療法として症状を抑えることはできても、再発していきます。細菌叢を根絶することは、容易にできないのです。
また、歯周病の怖いのは、全身症状を悪化させたり、ひき起こすことがあります。例えば、細菌性心内膜炎などの心疾患、動脈硬化、誤嚥性肺炎、糖尿病、早産や低体重児、腎炎、関節炎などの原因として、歯周病、歯周病菌があげられています。 |